【2014年8月4日〜7日までの日記】
ザンジバルでキリマンジャロ登山の疲れを癒やした後はアルーシャへ。キリマンジャロ登山の拠点の街モシからサファリ拠点の街アルーシャまでは車で1時間程度の距離。モシからアルーシャへ行き、その後ザンジバルに行くというルートが最も効率的なんですが、登山の疲れを癒やすにはこの1往復は大切でした。
ザンジバル空港に入る前、入り口で航空券のチェックがありました。iPhone画面を見せても印刷したものでと突っぱねられ、搭乗する航空会社のカウンターへ。そこでは「印刷?必要ないよ」と笑われ、もう一度入り口へ。でもダメで更にもう一度航空会社のカウンターへ。大丈夫だから突っ切ってと言われて、そう言われたことを今度は入り口で言ってみると入れた。
ザンジバル空港のプライオリティパスラウンジ。
ザンジバルからアルーシャまでは直行便があります。Air Excelという航空会社。チェックインの時並んでたら肩をトントンする男性が。taro?sachiko? 私達のすぐ後ろにいた女性の名前も。書類とか航空券とか見ずに私達の名前を呼ぶのにびっくりしたけど、どうやら乗客は私達夫婦と白人女性の3人のみ。航空券は手書き。空港のカウンターで航空券の印刷なんて必要ないと笑われた意味がわかりました。
↓ この飛行機に搭乗。料金は1人158US$。プライベートセスナだと思うと格安ですよね。
機内。予約時の画面では受託手荷物の重量制限は15kgと明記されていたため、チェックインのカウンターで係員を待っている間に体重計を使ってぴったり15kgにするのに頑張ったんだけど、今回に限っては乗客が少ないためそんな制限どーでもいーって感じでした。係員も別にいいのにという笑顔。
副操縦士なんていません。副操縦席にはマニュアルと地図がバサバサっと置いてある。日除けは壊れてる?パイロットさんは美人でした。
上空からみたザンジバル周辺の海。今回は行かなかったけど、ザンジバル島のお隣にあるペンバ島は白人に人気のリゾート。中でもマンタリゾートというホテルが人気らしく、私達もいつかは泊まってみたいなと思ってるけど当分タンザニアに用はない。
海からまた山へ。今度は草原に向かいます。
予定通りアルーシャ到着。右に見えている山はキリマンジャロではなくメルー山(4,565m)。
アルーシャ空港はキリマンジャロ空港に比べて小さく、タクシーも少ない。街まではタクシーで10分かからない程度で35,000Tsh(約2,100円) 途中の夕日が美しい。
アルーシャは東アフリカ共同体の本部がある街でアルーシャ州の州都。中心部の人口は41万人、アルーシャ州全体では74万人。(2012年のデータ) モシに比べるとアルーシャ中心部の人口は約2倍。人が多いところでは治安面への配慮が必要です。
夕方は郊外へ帰る人が多いのか、バス停周辺は混雑しています。炭火で焼いたとうもろこしやナッツが売られていて楽しげな雰囲気も。家族にお土産に買って帰るのかな?私達もとうもろこしを購入。水分が思いっきり飛んでて噛むの大変だったけど、地元の人と同じものを食べながら歩いていると、接してくる人もフレンドリーになるような気がします。何となく。
アルーシャではMeru House Innというホステルに宿泊。治安面に配慮した建物でお湯もでるし虫もいないけど暗い気分になる部屋。サファリから帰ってきた時は宿変えました。
この宿のスタッフはサファリツアー勧誘にとっても意欲的。宿全体ではなく、スタッフ個別に案内してくるのでいちいち相手にしてたら疲れる。
宿から徒歩5分くらいにある複合施設、TFA Centerの中にあるハンバーガーショップ、Alpha Choice。
綺麗なお店で飴色タマネギがいい味出しててソースもテリヤキっぽく美味しい。
Alpha Choiceと同じ一角にあるコーヒー専門店Msumbi Coffeesでは美味しいコーヒーが飲めます。アフリカ各地の豆も取り扱っていてスタッフの情熱も伝わってきます。何よりいい匂いで空気の汚い都市部では癒やしの空間。
TFA Centerにはサファリツアー会社『Shadow of Africa』も入っていて、それを探す前にランチのつもりでまずこのハンバーガーショップへ。レジのスタッフも感じ良かったので、ツアー会社の名前を出して場所を訪ねてみたところ・・・別のツアー会社の人が来た。私達は宿のスタッフの意気込みに疲れていて、ゆっくりランチした後に自分達のペースでツアー会社を探したいからわざわざこのセンターに来たわけで、ランチを中断されてツアーの話をされても疲れが増すだけなので断りました。食事中だからゆっくり食べさせてというと引いてくれたけど、食べ終わった頃にまた。3回ほど断ったらきちんと引き下がってくれた。ツアー会社の人は引き下がってくれたけど、ハンバーガーショップのスタッフはチップ頂戴と言ってきました。そこはやんわり「なんで?」と言ってみたら「だよね」と。
アルーシャには500を超えるツアー会社が存在するようですが、信用できる会社は100もなく、その殆どが郊外に事務所を持っているそう。街なかにオフィスを構えている業者はあまりいい噂を聞きません。ブラックリストというものが観光案内所にあるのでそれをチェックしに行きます。
↓ 観光案内所のすぐ近くにあるカフェ、Africafe。旅行者のオアシスです。連日ここに通いました。食事メニューも充実してます。ケーキも種類多めで手作り。作ってる途中でしょうというチーズケーキが出てきた日もあったり。生温かいの、チーズケーキが。ちゃんと冷やされたものを前日に食べてたので笑ってしまいました。写真は人参ケーキとチョコマフィン。
観光案内所やこのカフェの周りにいる勧誘の人はほぼブラックリスト対象業者。観光案内所で見せてもらったブラックリストが思った以上に分厚くて、じゃぁどんなツアー会社がいいの?と訪ねてみたら「外にいるあの人達以外」と。ネット上ではブラックリスト一覧は閲覧できないけど、ツアー会社一覧のようものはタンザニア観光局のサイトTanzania Tourist Board内のTanzania Tour Operators A-Zで見ることが出来ます。
街なかのオフィス巡りをして申し込もうとしてたけど無謀でした。評判がいい会社はほぼ欧州資本で本社は欧州にあり、やりとりはオンラインのみ。が、全くないわけではなく、私達が実際に足を運んでたどり着けたのは2つ。『Easy Travel&Tours』と『Shadow of Africa』どちらもTrip Advisorを参考に。Trip Advisorを頼りに住所が近所のところは他にもあって行ってみたんだけど事務所らしき空間は見当たらず引き返すこと4回ほど。先にも触れたとおり、Trip Advisorで上位の会社は欧州経営の会社ばかりなので、アルーシャには現地スタッフが使う事務所しかないというのを実感。
サファリで行きたいところは、セレンゲティとンゴロンゴロ。できればヌーの大移動も見たいし気球にも乗りたい。ヌーの大移動に重点を置いたツアーだと7泊くらいで1人2,200〜3,000US$。金額の幅はキャンプかロッジかの差。
7泊は多いし、色々聞いてみたところ、今年のヌーの大移動は大半終了とか。もし見たいならケニアの国境近くの北側まで行かないと見れないし、行ったとしても多分大移動って感じは味わえないと思うよと。教えてくれたのはEasy Travelの人。Easy Travelは5泊6日で1人1,600〜2,000US$。Shadow of Africaは若干安いけど殆ど変わらない。どちらも高いというのが本音。
メールでも何社か聞いてみたけど大体同じ。試しに泊まっている宿でも聞いてみた。宿のオーナーの弟がやっている会社Sunset Africaを紹介されました。私達がやりたいこと見たいものを伝えて、見積もりを出してもらう。
5泊6日でヌーの大移動を狙うことを目的とし、1泊はンゴロンゴロのクレーターの麓に建つWildLife Lodgeに泊まりたいという内容で現金決済、2人で2,980US$まで下がりました。入域料は別。クレジットカード決済がしたかったのでそれぞれの公園窓口で直接払う約束。また、バルーンサファリは別途申し込み。Serengeti Baloon Safariという会社で2人で1,078US$。オフィスがアルーシャ郊外にあり、ツアー会社の人に連れて行ってもらい直接支払い。カード使えます。連れて行ってくれる車内で手数料20US$かかるけどそれは現金ねと言われて、首を傾げてたら「あ、間違い、いらないわ」と。チップらしきものが欲しかっただけみたい。ここから嫌な雰囲気。もう後戻りできないけどね。
タンザニアではUS$が普通に使えるのですが、1日にキャッシング出来る額は800US$まで。日本から3,000US$は持って行ったんだけど、この時点で1,000も残ってなかったので、2日ほど銀行に通いました。郊外にあるBarclay Bank。夫と私の両方のカードを使い現金ゲット。最後にガイドさんコックさんに渡すチップを残しておいて、US$使いきり。この後賄賂とか必要な場面があったらお手上げ。
一応これより安いツアーはいくらでもあります。日程を短くしたり、プライベートじゃなく混載ツアーにするとか途中まで路線バスを使うとか、安さにこだわるなら手段はいくらでもあります。日本人のバックパッカー御用達のようなツアー会社も存在して、オフィスも街なかにあるみたい。
安くても高くても行く場所は同じなので、季節と自分たちの運、何より一番大切なのはガイドさんの能力。契約時、いくら窓口の人がいい人で誠実でもガイドさんもいい人とは限りません。いい人=能力の高い人というわけでもありません。目のいい人である程度図々しい人というリクエストが通るなら言うだけ言ってみるといいですよ。でもやっぱり能力の高い人はお給料のいい欧州資本の会社へ行くんじゃないのかなぁと思います。日本人経営の会社も1社あって親切丁寧安心安全チップ込みだけど他より更に高め。もし私達に小さな子どもがいたらそこ一択だったなぁと思います。子連れ旅行って金銭面で大変なんだと改めて感じました。
アルーシャの街並み。メルー山がくっきり見えてます。トレッキングもできる山。
次回からサファリツアーでの日々について書きたいと思います。