予約が取れない京都の「未在」へ

【2018年6月下旬〜7月上旬までの日記】

京都、円山公園にある日本料理「未在」へ行ってきました。半年から2年待ちなんてことも多い未在さん。今回はラグジュアリーカード(ゴールド)のコンシェルジュを通して4月1日に予約したところ、最短で2ヶ月半後の6月下旬に予約が取れました。

18時一斉スタートで遅刻厳禁。店内へは17時半ごろから入れます。

↓ お店の入り口。茅の輪から分かるように、こちらの店主の石原仁司さんは禅の精神を大切にされている方です。

未在 茅の輪

未在

未在2

スタート前の梅酒。熱いおしぼりも。梅酒も完熟梅ももちろん美味しい。

未在 白木のカウンター

店内。キャンドルの温かい光。お店の外からもほんのりと明かりが見えて入る前から素敵だなぁと感じました。キャンドルの香りは白檀かな?こちらは聞きそびれました。

未在

↓ 月に1度は変えるという掛け軸。月によっては2回変わることもあるそうです。食べ終わった後に石原さんとお話している際に、このときの掛軸についていろいろ聞いたはずなのですが、浅学なためここに書き残せません・・。お花も季節感たっぷりで可憐。きっとご自身で育てているのか、摘んでこられたのかどっちかかな・・・と推測。こちらは確認していませんが。

未在

お土産 。ちりめん・昆布・舞茸麹の3種類。せっかくなので全種類購入。こちらの紫陽花もきっと育てられているものではないでしょうか。

未在

お料理の写真撮影は禁止です。お品書きも当然ありません。なのでこの日のお料理の感動は伝えきれないと思いますが、これだけは伝えます。間違いなく美味しいです。素晴らしかったです。適度な緊張はしましたが、それはとても心地よいもので、お料理を美味しく集中して食べるには最高な雰囲気でした。

食材は常時200種類以上が使われていて、まさに”御馳走”です。品数は40品以上とボリュームが凄まじいです。お料理に集中したかったので、メモもとっていないので、覚えている範囲で書き残します。順番も含め、記憶違いのものもあるかもしれません。

折敷にご飯、汁物、向付の茶懐石の形式で始まりました。ご飯と汁物は交互にいただきます。この時、石原さんから伏見の純米大吟醸(未在の白泉)を一献。
向付はむき胡麻と吉野葛を使った水無月豆腐と5種類の豆に鰹だしとすだちのジュレがかかっていました。三角に切られた豆腐は暑気を払うという意味があるんだそうです。
カウンターに置かれたキャンドルの光は谷崎潤一郎の陰翳礼讃の中にあるように、確かに日本の漆器を美しく見せます。(陰翳礼讃はkindleで無料で読めますよ)

折敷が下げられた後は、茶懐石の作法は気にせずご自由にお召し上がりくださいとのこと。

鱧の葛打ち。ちり酢と生姜で。お造り一皿目はあおり烏賊のお刺身と烏賊のミミの胡麻和え。塩酢でいただくのが美味しかった。

お造り二皿目は、組ごとに異なる器で提供されました。氷が敷き詰められた大きな器に、マグロの赤身、皮の炙り、鯛、藁で燻した鰹、黄ニラの甘酢・・・もっと盛り付けられていたと思いますが失念。昆布と醤油の煮こごり、塩酢、鯛の肝とごま油のソースなどでいただきます。主人は醤油の煮こごりとマグロのお刺身の組み合わせがとても気に入った様子で、私の分も食べてました。
一品一品の産地や食べ方などのお料理の説明はすべて石原さん自らされていました。

この時点で日本酒を2合頂いています。未在オリジナルの銀泉と岐阜の純米吟醸。

椀物は鮎真薯とよもぎの麺のお吸い物。鮎の頭の骨せんべいも。

焼き物は奥出雲の黒毛和牛、ルバーブとはちみつのソース。めちゃくちゃ美味しかった。ケンゾーエステートのrindoと一緒に。この日はお酒を召し上がるゲストが少なく、お料理の提供ペースは飲まれない方に合わせるため、かなりのハイペース!お隣の席の方から、「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかけていただきました。お店の方からもそのように声をかけていただきました。私は自分では胃袋が大きく、よく食べると思っているのですが、この日同席した方々にはとても及ばないということがわかりました。みなさん細いのに一つも残さず、ものすごいペースでお箸が進んでいる・・・。予約の待ち時間が長いというのもあるけど、常連さんを含めてこちらに伺う際の「気合」のようなものを感じました。

箸休めはスナップエンドウのすり流しと島根のじゅんさい。女性のゲストの器には紫陽花があしらわれていました。とっても素敵。紫陽花持って帰りたかったな。

そして八寸。絵巻物のようとは聞いていたけど、まさにそのとおり。こちらにも茅の輪の飾り付けがされていました。鴨のロース、柿の葉寿司、稚鮎のあられ揚げ、巻き貝・・・他多数豪華絢爛。私は残念ながら何品か残してしまいました。もうお腹が凄まじいことになってます。和装じゃなくてよかった。お酒は未在の金泉をいただきました。(未在オリジナルのお酒の名前、白・銀・金のあとにつく「せん」ですが「泉」なのか「扇」なのか確認してません。リストを見ながら注文したのではなく、すべてお任せだったので、口頭でしかお酒の名前を確認していないので・・ここでは泉を使いましたけど、もしかしたら扇のほうかも。)

次は炊合せ。お茄子だったかなぁ・・この後の強肴もよく覚えてない。ただただ美しく美味しかった。日本酒は未在オリジナルのプラチナで締め。ワインを除いて4合飲みました。特製の麦茶も美味しかった。四国に行った時に買ったことがあるはだか麦の煮出し麦茶の味がしました。

ご飯は焦がし湯と香の物。お米は奥出雲の仁多米、天日干し。胃にやさしくするっと入りますが、もう本当にいっぱいいっぱいです。

デザートもすごかったです。デザートの最初は青竹に入った水ようかん。かすかな柑橘の香りと白豆が入っていたような・・。
お抹茶は石原さん自ら点ててくださいます。八坂神社の御神水を使ったお抹茶。
これでいよいよ終わりなのかなと思ってたらあと3品出てきました。次に出てきたのは、げんこうという柑橘のゼリー。玄界灘に浮かぶ馬渡島に自生しているフルーツだそうです。げんこうのゼリーと一緒に山形の2種類のさくらんぼ、珍しいグリーンいちぢくといちごのシャンパンジュレがけ。
次は、50種類のフルーツを使ったフルーツ寄せ。デザートの一品だけで50種類のフルーツを使った一品なんて初めて食べました。もし自分が同じように50種類使って作ってみたとしたら、あんなに美しくまとめきれない。何人で食べるの?ってくらいのサイズ感でしか表現できないものになるはず。このデザートだけでも一生の思い出になると思います。
さらにお腹に余裕のある人はトマトのシャーベット。主人が食べてましたが、甘くはなく、次回の来店につながるような味でした。

文字にすると、量の多さは伝わらないかと思いますが、わんこそば80杯を食べたことがある私が相当厳しかったので、これから行かれる方は、存分に楽しめるように調節されることを強くおすすめします。

日本料理の最高峰と言われる未在。私達の少ない食べ歩き経験からその通り!とは言えないのでしょうけど、それでも言いたい、最高峰だと。未在が大切にしている一座建立の一時。体感できたと思います。
次回の予約はこの時点で2019年2月以降。私達はダイナースの時の吉兆予約でしきたりを教えてもらったように、3回目まではラグジュアリーカード経由で予約しようかと思います。できれば秋か冬に行ってみたい。(お店を出る前に石原さんと主人の3人で写真を撮ってもらいました。掲載したいところですが、顔隠して腹隠さずになるので控えます・・)

↓ ラグジュアリーカードのサービスのひとつ、リムジンサービス。

ラグジュアリーカード特典ハイヤーサービス

未在から大阪ヒルトンまで送ってもらいました。ラグジュアリーカードは都内在住でないと活かしきれないサービスが多かったのですが、最近では関西圏でもサービスが拡充しています。今までになかったような楽しいサービスが提供されることがあるので、プラチナ以上のカードを検討されている方にはおすすめします。

↓ 未在のお土産。始神3種類。ちりめん、昆布、舞茸麹。

始神

未在という店名の由来や、石原さんの故郷への思い、始神についての説明などが書かれた紙が同封されています。また、包み紙は斐伊川和紙だそうで、長型4号の封筒やブックカバーなどに使えるそうです。

始神 説明

全部食べてみましたが、どれも美味しい。私は特にちりめんが、主人は昆布が好きなようです。我が家で食べているお米も奥出雲産無農薬天日干しの仁多米。関係ないけど、我が家ではお米は仁多米か龍の瞳か福井産のにこまるって決めてます。舞茸麹は中辛口の日本酒と一緒に食べましたがすごく合います。まだ3種類それぞれ残っているので、しばらく未在の余韻が楽しめます。

未在の予約がとれたとわかった時から、関西行きが決定していたわけですが、主人の「せっかくだから関西方面でやろうと思ってたこと全部やる」という合理主義が発動し、ものすごく忙しい1週間を過ごしました。

未在のあとは私の実家へ。ずっと体調の悪かった母の元気な顔をみて一安心。未在に行った翌日に母を連れて有馬温泉へ。

有馬温泉兆楽

喜寿のお祝い。

有馬温泉兆楽 喜寿のお祝い

天然鮎。

有馬温泉兆楽 鮎の塩焼き

有馬温泉の兆楽を選んだ理由ですが、JCB ザ・クラスの年1回のメンバーズセレクションを今年は旅行クーポン25,000円分にしたので、それを有効活用したくて。このクーポンが使える旅館はあまり多くなく、かつ、プランが決まっているんです。候補は有馬温泉の中の坊か兆楽か、島根の星野リゾート界だったんですけど、母から有馬温泉がいいとの希望が。最終的に兆楽にしたのは、JCB ザ・クラスがクーポン用に提供するプランと直予約した時の同じプランに差が一番少なかったからです。クーポン用のプランはそもそも高めに設定してあるものが多く、それなら直予約のほうがいいというのが毎年の夫婦の会話・・。毎年、メンバーズセレクションの有効期限が近づくと、いかにお得に使えるか、旅館の一覧片手に夫婦でひとつひとつ検索しています。

兵庫出身でありながら、有馬温泉のお湯は初めて。金泉・銀泉どちらも堪能しました。母もすごく喜んでくれて嬉しかった。

有馬温泉1泊2日の後は、USJへ。

関西に行くと決まる少し前に初めてミニオンズを観ました。観るまでどこが可愛いのかさっぱりって思ってたけど、観た後はすっかりミニオンの虜です。ミニオンズ→大脱走→危機一髪→月泥棒と順番めちゃくちゃで観ちゃったけどどれも可愛かったなー。ミニオン危機一髪でスチュワートがアイスキャンディーを寝っ転がって食べてるシーンが大好き。

ユニバーサルスタジオ

ユニバーサルスタジオミニオンパーク

ハリーポッターエリアの完成度にもびっくり。エクスプレス・パス7を事前に購入していましたが、ハリーポッターエリアの入場制限はこの日はなかったです。

JCBはフライングダイナソーのスポンサー。ディズニーのクラブ33は抽選になってしまったので今年はユニバーサルスタジオのラウンジへ。

ユニバーサルスタジオJCBフライングダイナソー

↓ ラウンジ内。テーマパーク感は全くありませんが歩き疲れたので涼しいところで一休みできるのは嬉しい。

ユニバーサルスタジオJCBラウンジ

ラウンジでの休憩後は、フライングダイナソーへ。優先搭乗が受けられます。専用のエレベーターから下りたところが乗り場の最前列。圧倒的な優先搭乗でちょっと気がひけるくらいです。フライングダイナソーはなかなか怖かった。

ラウンジの予約時間に合わせてエクスプレス・パス7のスケジュールを組んだため、ものすごいハードでした。パレードは観ずに、18時前にはパークを去りました。疲れたけど楽しかった。

USJの翌日、主人はグアムへ、私は友人と台北へ。主人は関西発のグアム2泊、その後グアムから中部経由で札幌1泊というスケジュール。私は関西発台北3泊4日、成田帰りというスケジュール。

去年の年末から申請していたグローバルエントリー。関西に行く直前に書類審査通過の通知が届きました。半年以上アメリカ政府から音沙汰がなかったので、どうしたらいいのかなぁと話していたところでした。書類審査通過後は面接があります。アメリカのどこかの都市で受ける必要があり、それなら私が友人と台北に行っている間に行ける場所でサクッと受けてくるとグアム行き決定。面接はもちろん英語だったみたいですが、無事クリアしてグローバルエントリーゲットしたようです。
現時点で日本国籍日本在住者が同プログラムを取得できるのはレアケース。グリーンカードを持っていない人がグローバルエントリーを取得できる方法について興味のある方はこちらを。

↓ グアムのビーチ。

グアムの海

主人がグアムで一息ついた頃、私は台北へ。いつもの3人で行ったのですが、出発地も時間もバラバラ。帰りもバラバラ。帰りは1人が朝早くて、私ともう1人はベッドから「じゃあねー」とお見送り。気楽な空気感が次も一緒に行きたいと思う大切な要素。旅行は四六時中一緒にいることになるので、疲れる人と行くと二度と行かない!ってなります。疲れる原因は四六時中一緒にいることの他に、選択肢が出た時に決める役割が偏るからってのもあるかも。どうする?どこ行く?何食べる?歩く?電車?タクシー?など、3人いると多数決もできるし、順番で決めるにしても3回に1回で済む。楽です。

↓十份。レトロな電車通過を見てみたかった。友人2人は屋台ご飯に舌鼓中で、「電車きたー」と屋台の椅子に座りながら眺めてたので、私はこの写真を撮りに走りました。満足。

台北十份

十份ではランタンも飛ばせます。女性3人、いろいろとガチな願いを4面に書いて。ここにはとても載せられない・・。笑ったなぁ。

十份までは頑張って電車で行ったのですが、3人いるしってことで十份から九份へはタクシーで。1,000元しませんでした。

台北九份

九份では是非お茶を飲みたいという希望があり、適当に入ったお店が大当たり。九份山城創作坊というお店なんですけど、器も素敵だったし、お茶も美味しかったし、サービスで出してくれたお茶菓子も美味しかった。余った茶葉は持って帰れます。

↓ お茶屋さんからの眺め。

台北九份2

マンゴーかき氷。初めて食べました。器の大きさにびっくりするんですけど、食べ終わってみると、1人ひとつずつ余裕で食べられるかもってくらい美味しいです。私はかき氷が苦手なんですが、台湾タイプのものは好きみたい。

台北マンゴーアイス

6月29日の深夜に台北に全員集合して、30日、1日と丸2日間台北にいたんですけど、ほとんど食べてばっかり!あんなに故宮博物院は外せないよねとか龍山寺行こうねとかシャンプーにマッサージって言ってたのに、全部行かずに、食べて食べて飲みました。写真に残っているのは小籠包や屋台ご飯や火鍋や3人でビール持った写真。楽しかったな。2人ともマイルを貯めているみたいなので、今度は私と主人がバンコクあたりに行っているタイミングで合流できたらいいなと話しています。

関西行き、最初の出発点は茨城空港。車はとめっぱなし。羽田から関空とか、東京駅から京都とかいろいろ選択肢はあったんだけど、茨城空港から神戸空港が最も安く、車で行けるので楽。ただし、茨城空港に戻るルートを考える必要がある。台北→茨城空港はタイガーエアが週に1便運行しているのですが、あいにく7/2は満席。私は関空→台北→成田をJALマイルでとることに。自分の飛行機は主人より早く確保。そして茨城空港にどうやって戻るのか、実際に悩んだのは主人。当初は関空→グアム→羽田or成田をANAマイルで取るという案でしたが、羽田or成田に着いた後に茨城空港まで移動するのが面倒ってことで思いついたのが、関空→グアム→中部経由札幌をANAマイル、札幌→茨城空港をスカイマークというルート。札幌から茨城空港まではなんと8,700円。日頃スカイマークと茨城空港はよく利用しているのに、札幌という選択肢がすぐに出てこなかった自分の頭の硬さが情けない。
中部空港のラウンジも見れたようだし、今が旬の塩ウニも堪能できたようだし、忙しいルートだったけど本人は満足だったようです。

水戸で3日ぶりくらいに再会した私達夫婦はお互いお腹ぽっこり。結婚11周年だった今年の6月は美味しい思い出として一生残るだろうな。

来週は世界に236人しかいないというマスターソムリエのラリーストーンさんが来日されるワインメーカーズディナーに出席します。また食べて飲む。。ジムに行かなきゃ。楽しみです。

 

 

【追記】

今日、7/12に知ったことなんですが、JALマイルのルール変更。JAL国際線特典航空券PLUS導入。ざっと読むとデメリットのほうが多い。一番気になった追加ルールは、特典枠がいっぱいだった場合、マイルの上乗せにより席が確保できるという新ルール。要するにマイルはため込まず、沢山使ってねということですよね。1マイルの価値は下がりますね。そして、ファーストクラスの場合、往復とも同クラスでないと取れなくなること。さらに、予約変更する場合、一旦予約の取り消しが必要になること。これ、日付の変更もできなくなるのかな。ここは確認しないと。

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