昨年11月に神楽坂のセクレトというレストランへ行ってきました。水戸でも外食をしていないので約1年ぶりくらいの夫婦おでかけ。
セクレトは予約が2年先まで埋まっていて、現在キャンセル待ちのみ受付の超人気レストラン。今回はラグジュアリーカードの貸切イベント(ランチ)で行ってきました。
メニューは1コースのみ、ペアリング付き。
最初のドリンクはドイツのMonkey47を使ったジントニック。
1品目、「秘密のハート」 お店のご近所で採れたという蜜柑を使ったジュースをカカオバターでコーティングしたもの。初めて食べる味。ジントニックの爽やかさとも相性バッチリです。
2品目、能登鯖、ペコロス、トリュフ。一口サイズなんですが、素材の持ち味が最大限に引き出されている感じで満足度は高いです。
3品目、秘密のナポリタン。シェフの薮中さんの思い出の味をモチーフに完成した1品だそうです。トマト、エリンギ、パンチェッタ、マンチェゴチーズを使ったパスタ。マンチェゴチーズはスペインの羊のチーズで初めて食べました。羊といえばイタリアのペコリーノか、モンゴルでゲル滞在時に自家製のものくらいしか食べたことがなかったのですが、今まで食べた中で一番美味しいと思いました。レストランへ行って、新しく好きな素材を発見できるって嬉しいです。
4品目能登猪のハンバーガー。パンは神楽坂のパン・デ・フィロゾフ特製、日吉酒造の酒粕を使ったものだそうで、かなり試行錯誤の上に出来上がったパンだそう。ほんのり甘くて、食感もふわふわすぎない、香り豊かなバンズ。そして、猪のパテは想像以上の美味しさです。猪の性別や年齢、部位など仕入れ状況は一定ではないそう。でも確実に美味しい。ペアリングドリンク2杯目は、能登の日吉酒造、金瓢白駒に柚子と大葉で香りをつけたもの。
朴葉みそ、洋梨、紫キャベツも一緒に。
5品目、フォアグラのフレンチトースト。フォアグラは液体窒素で凍らせて、目の前で削ってくれるスタイル。楽しい。
削られて、鰹節のようになってもフォアグラ。フォアグラのソテーなどが食べられない人もきっと「あれ?美味しい!」って思うかも。柚子のジャムもすごく合います。
ペアリング3杯目は、富山の満寿泉 貴醸酒。サラッとしていて後味スッキリな日本酒。
6品目、能登のめぐみ。ブラックのジョー(かぼちゃ)、根セロリ、コールラビ、ビーツ。秋の味覚満載の一皿でした。これに合わせた4杯目のペアリングドリンク、ブランデー、ほうじ茶、スモーク。バブルカクテルは見た目も楽しい。カトラリーレストの一番右側の小さいハンマーのようなもので割ります。
7品目、マッシュルームのカプチーノ。玉ねぎの甘さとマッシュルームの香りを大切にしたスープ。バケットはパン・デ・フィロゾフのもの、バターは自家製でした。パン・デ・フィロゾフは近いうちに絶対行きたいパン屋さんになりました。
8品目、能登鰆、ビストウ、小松菜。アラで出汁をとったプロバンス風のスープをかけて。ペアリングドリンク5杯目はブルゴーニュのシャルドネ、Saint Veran。
9品目、京都もち豚、赤味噌と西京味噌の2種類。能登のきのこ、兼六芋、柚子胡椒、わさび、赤軸水菜。西洋わさびも別途出てきて、シェフの奥様が北海道で購入したものだそう。ひとりでふらっと北海道までかけたんだとか。
私は白味噌の豚肉が特に好きでしたが、夫は赤味噌が好みのようでした。6杯目のペアリングドリンクは、ボルドーのChateau Pomies Agassac。
10品目、すっぽんの土鍋ごはん。新生姜、しめじ、舞茸、葱。すっぽんのお出汁がたっぷり染み込んだご飯は本当に美味。
お米自体も美味しくて、これも能登産ですか?と伺ったところ、茨城の常陸太田産コシヒカリでちょっとうれしくなりました。私の地元じゃないですが、もうすっかり茨城県民で、茨城が好きなので。
デザートは「吐息」。メレンゲです。これも液体窒素での演出を楽しみながら味わうものなんですが、ちょっと恥ずかしてく面白いんです。動画もアップしてOKのこちらのお店なんですが、これから行く方へのサプライズとしてあえて書きませんね。
シェフの藪中さんの人柄、地元への愛情、食材、食材を提供している生産者の方へのリスペクトが隅々まで感じられて、楽しく思い出に深く残る時間を過ごせました。また行きたいのに予約が取れないのが残念です。
こうして日記にまとめてみて改めて思いますが、お酒のペアリングが見事なちゃんぽんなんですよね。ジン・日本酒・ブランデー・ワイン・・載せてないけどウェルカムシャンパンも飲んでます。ワインはおかわりもしたし。この後、銀座SIXの期間限定イベントに行ったのですが、途中のタクシーからずっと寝てた記憶。久しぶりのお出かけは楽しかったですね。
セクレトのシェフの藪中さんは、2011年に閉店してしまったエル・ブジ出身だそう。エル・ブジ出身シェフつながりで、昨年の誕生日にマンダリンオリエンタルのケシキというレストランに行ったときのことも写真に残しておきます。
1年前のことで、美味しかったことは覚えているんだけど、お料理の詳細は色々と忘れました。なのでほぼ写真だけ。(もっと早く書いておけば・・。)
山梨県産ハーブ卵のポーチドエッグ ロマネスコ ブラックオリーブ レモンとペコリーノチーズのパイ。
スパイシーシュリンプと自家製ストラッチャテッラチーズ。
トリュフと紫芋のスープ。キャラメリゼした玉ねぎがインパクト。すごくこってりしていてワインが進む味。この時も確かペアリングで4種類ほど飲んだ記憶です。
パスタは3種類くらいから選べました。夫チョイスのナポリ風ラザニア。
私は小いかの赤ワイン煮とトマト、自家製タリオリーニを。
白身魚とアーティチョーク、蕪とはまぐりのアクアパッツァ。お魚はほうぼうだったような気がする。
リブアイのグリル、クレモア産マスタードトリュフソース。
フルーツ。年中ダイエット中なのでケーキではなくフルーツにしてくれたみたい。今年の誕生日もケーキは食べず。
クラシックティラミス。
お料理は多少大味な部分もあったけど、雰囲気やホスピタリティ、ペアリングのドリンク、コストパフォーマンスを総合的にみると、満足度が高いレストランかと思います。
ケシキでのディナーの前にマンダリンバーでカクテルも。マンダリンバーの雰囲気も抜群。
ラグジュアリーカードのソーシャルアワー利用。ドリンク2杯とトリュフポテトがついて一人3,795円はお値打ちだと思います。
ソーシャルアワーでオーダーできるドリンクは決まっているのですが、追加料金で色々アレンジしてもらえます。それも楽しい。この後レストランで飲むのがわかってるのについつい追加であれこれ頼んでしまうほど美味しいです。
これは別の日に行った、マンダリンオリエンタルのアフタヌーンティー。キャビア付き。紅茶の種類が多いのがここのアフタヌーンティーの魅力かも。
最後にご報告。ブログのトップページに今まで世界地図を使っていたのですが、どうも使っていたプラグインが位置情報を求める仕様に変わってしまって、そのプラグインを使わなくなったため、デザインが変わりました。