【2014年7月21日〜26日の日記】5ヶ月遅れで更新中
ビクトリアの滝を観光した後はキリマンジャロへ行きます。
リビングストンからキリマンジャロへは直行便はありません。すべて飛行機で行けなくはないですが乗り継ぎが大変なので、私達は以下のように移動。
リビングストン→ルサカ(バス6時間)
ルサカで1泊
ルサカ→ダルエスサラーム(飛行機 fastjet 10時発 2時間25分)
ダルエスサラーム→キリマンジャロ(飛行機 fastjet 16時35分発 1時間5分)
ルサカのバスターミナルでは変な人につけ回されたり、ルサカの空港では旅行を始めてから最大のミスを私がしてしまっていることに気がついて、出国出来ない状況になったり。何とか解決できたけど、あの不安と焦燥感でいっぱいの状況は2度と味わいたくない。
↓ ルサカの空港にはプライオリティパスのラウンジがあります。
↓ ダルエスサラーム、ジュリウス・ニエレレ空港。首都のはずだけどすごく小さい。
キリマンジャロまで同じ航空会社だけど乗り継ぎ扱いではないので一旦荷物を受け取り外へ。
建物内に入るには航空券提示と荷物チェックがあります。写真は建物入り口付近の広場。ここにsimも売っているし、サファリツアー会社、『Leopard tour』のカウンターもあります。ここにカウンターがあるせいか、アルーシャ発のサファリに参加した際、最も多く見かけたサファリカーはLeopardのものでした。この辺りはまた今度触れますね。
ダルエスサラームの空港にはラウンジはありません。出発ゲートに小さなカフェがひとつあるだけ。
キリマンジャロ空港には暗くなる前に到着。キリマンジャロ空港から登山の拠点となる町、モシまではタクシーで1時間ほど。70,000Tsh(約4,200円)
ザンビア出国時のピンチを乗り越え、やっと落ち着けるって思って予約していたホテルに到着したらダブルブッキング。ホテル側の対応には誠意がこもっていたので、こちらもスムーズに受け入れ、歩き方に載っていた『Springlands Hotel』へ。このホテルには現地では大きなツアー会社、『Zara Tour』が入っていて、しっかりしてそうな雰囲気だったのでここでキリマンジャロツアーを申し込み。
キリマンジャロ登山のルートは実はいくつもあります。日本人のツアー客に一番人気なのはマラングルート。いくつもあるルートの中で唯一テント泊じゃなく山小屋(ハット)泊で、登山日数も4〜6日と少なめで登頂率も高い。
ちょっと体力があり、時間もある人にはマチャメルートが人気。現地の人おすすめナンバー1はマチャメルート。この他には西側からアタックするレモショルートも人気。多種多様な植物を目にすることができるルートだけど最低日数が長く8日間くらいで、西側は雨が多いらしい。2回目以降のクライマーにはおすすめだそうです。
私達は最も登山客が多いマラングルートを選択。散々迷ったんだけど最終的な決め手は充電できるという点。通常は5日間のところを私達は少しでも登頂率を上げるため6日間のツアーを組んでもらいました。ツアー代金はひとり1,500US$。これより安いツアーはいくらでもあります。現地の人とこれから行く人、どちらにも嫌悪感を感じさせないぎりぎりの価格はひとり900〜1,000US$くらいかと。ここにチップやレンタル料、登山ツアー前後の宿泊代金を含めるかどうかも交渉ポイント。
私達が申し込んだツアーはレンタル料、チップは別で、6日間ひとり1,500US$。
レンタルしたのは登山バッグと防水カバー、防水防寒ウェアの上下、寝袋、ステッキを各自分。ZARAでのレンタル料金はこれらを借りてふたりで175US$。ペットボトルは持ち込み不可なので水筒も用意する必要があります。現地調達も可能で、マラングルートのゲート前にある小さなおみやげ屋さんではキリマンジャロって書かれた大きなサーモマグが30US$くらいで売られてました。
登山前日にはブリーフィングがあり、そこでガイドさんと顔合わせ。荷物も一緒にチェックしてくれます。
そして翌日、いよいよ出発。モシの町からマラングゲートまで車で40分。お昼前くらいに到着。
ランチボックスを受け取り、食べている間にガイドさん達は入山手続き。結構待たされます。
お掃除風景。マラングゲート付近には小さな民宿のようなホテルが数軒あります。家族連れや年配の方も楽しめる日帰りハイキングコースなんかも充実しているようです。
出発地点は標高1879m。ここから山頂5895mへ向かいます。
初日はこのようなジャングルの中をゆっくりと歩きます。入山手続きに手間どったガイドさんがタンクトップ姿ジッパー全開で追い付いてきました。走って大丈夫なの?って聞いたら問題ないよーって。問題ないとか気にしないとかどうにかなるよって意味のスワヒリ語は「ハクナ・マタタ」って言うんだけど、歌にもなっててタンザニア滞在中は毎日のように聞くし使う言葉。登山中は「ポレポレ」も使います。意味は「ゆっくり」です。
木々が生い茂っているのでずっと日陰を歩くことになりますが気分はいいです。周りにはコーヒー農園やバラ農園もあるみたいだけど見えなかった。
お猿さんもいます。2日目以降、遭遇のチャンスはありません。新しいカメラはまだ使い慣れていなくてなかなか撮りたいように撮れない・・。
ポーターさんたち。歩くの速いです。登山客とすれ違う時は、必ず「ポレポレ〜」と笑顔で励ましてくれます。
ちなみに、こんにちははジャンボ。よく言われるフレーズは「ジャンボーマンボー?」です。「こんにちは、元気?」って言われているので、ポアとかンズーリで返します。この挨拶とハクナマタタを覚えればタンザニアでの旅行者的コミュニケーションは大体OK!
順調に初日の目的地、マンダラハットに到着。標高2720m。
ハットに到着するとコックさんが温かいお湯がたっぷり入った洗面器と石鹸を持ってきてくれます。手を洗ってからお茶の時間。毎日クッキーとポップコーンが出されます。
↓ ここからトレッキング中に出会った植物の写真を並べます。名前はあまりわかりません。
↓ ヒナギクかな?
右下白い花はエバーラスティング。エバーラスティングは森林限界ぎりぎりのところでも美しく咲いているので最終日まで観察できます。左のピンクの花はゴマノバクサ?
↓ レッドホットポーカー?ベルセイミアとの違いがよくわからない。アロエの花にも似てます。
↓ プロテアの蕾。寒さに弱い種類もあって、咲かずに真っ黒に枯れていくものも。
咲くとこんなふう。王者の風格、12月21日の誕生花で南アフリカの国花。タンザニアの国花はバラ。
プロテアの花がもっと見たくてケープタウンに戻った時に植物園にわざわざ見に行きました。野生もいいけど育てられている花もいいですよね。
↓ ここからトレッキング中の食事。
朝は必ずあずきの酸っぱいスープが出てきます。
トレッキングの前日、ルートを決めかねている時にトレッキングから帰ってきたロシア人グループと話をしたんだけど、食事の話になりこのスープの写真を見た時、一瞬ごはん大丈夫かなぁと心配になったけど、慣れるんですよ、酸っぱいあずきの味に。夫は3日目の朝からパスしてたけど。ロシア人グループのうち1人は英語話せるけどあとの3人は英語が全くダメにも関わらず、私達を席に誘ってくれてビールを勧めてくれていっぱい写真を見せてくれて、どんどんコミュニケーションをとろうとしてくれるのはすごく嬉しかったし見習いたい。
↓ 食パンと卵、ウィンナーと果物。写真はないけど食パンとクレープって朝も。炭水化物だらけ。
夫はエベレストトレッキングの経験から、安心する味としてヌテラを持参。日本からも梅干さんというお菓子を大量に持ってきたのでそれで乗り切ってました。私はバクバクとコックさんの料理を食べてました。
↓ 夜ごはん。きゅうりのクリームスープが美味しい。酸っぱくなく水っぽくもなく油っぽくもなく食欲を保てる味。
コックさんもすごく面倒見のいい穏やかな人で毎日癒されてました。
スパゲッティの日も。600gくらいありそうな麺はとても食べきれない。
夜も炭水化物ばっかりの日もあってダイエットには不向きな食事内容。食事の味はエベレストのロッジよりも美味しい。
トレッキングの様子は次回また書きたいと思います。
補足
モシの町はタンザニアで3番目に大きな町。トレッキングに必要なものはある程度揃います。買っておいたほうが良いものは、頭につけるヘッドライト。日本から持って行けるなら忘れずに。最終アタックが夜中から明け方にかけて挑むので必要。モシの町にも売ってます。モシのメイン通りから少し外れたところに小奇麗なスーパーがありますが、メイン通りの商店で大丈夫。トイレットペーパーも必須。トレッキング用の服や寝袋はレンタルで十分。
タンザニアではtigoのプリペイドsimを利用。モシのメイン通りに直営店があります。人が多く集まる中心部、旅行者に人気のユニオンカフェなどでは極端に遅くなりますが、それ以外だと速度は下り平均1.97Mbpsくらい。vodacomも予備で買いましたがまずまずの使用感。どちらもアクティベートには1時間ほどかかります。山頂では使おうとしてなかったので使えるかどうかはわかりません。