【2014年7月5日〜8日の日記】
ダーバンからケープタウンへはmangoという航空会社を利用。直行便で約2時間。写真はダーバン空港プライオリティパスラウンジ。
ケープタウンには6日間滞在。ロングストリートに近いチューダーホテルというところに6泊。到着日が土曜日で、人通りが少なくちょっと怖かったので最初の2日間はホテルでゆっくり過ごしました。
7月上旬のケープタウンは寒い。寒いけど2階建てバス(Hop on Hop off)に乗って市内観光。青と赤の2つのルートがあり、2日券を買って両方乗ってみました。
まずは赤いラインに乗車。
街の象徴、テーブルマウンテン。
市役所。27年間に及ぶ獄中生活から解放されたネルソン・マンデラ氏がこのテラスで演説。南アフリカではマンデラ氏の肖像画や名前が付いたものをあちこちで目にします。映画もありますね。
テーブルマウンテンのロープウェイ前で一旦下車。ロープウェイに乗って頂上へ。ロープウェイは往復で1人215ZAR。
頂上からの眺め。ケープタウンは美しい街です。
頂上は広く、どこまでも歩けそう。私達はロープウェイで山頂まで行きましたがトレッキングコースもあります。
ロープウェイ乗り場はいつの間にか雲に包まれてる・・。標高1085mだけど、周囲にこれより高い山がないため強風を一身に受けるテーブルマウンテンは上昇気流が生じやすく雲や霧で覆われることが多い。地元の人はテーブルマウンテンにかかる雲や霧をテーブルクロスって呼んでいるそうです。オシャレですね。
頂上には雪も。
まだまだ歩く夫。寒い・・。
ワールドカップ会場。ワールドカップ前の旅行記と後の旅行記を読むと随分と治安が良くなったんだなと現地に入ってからそう感じました。実際には私は前を知らないので何も言えないのだけど、少なくとも南アフリカにいいイメージを持って帰ることができました。
リオデジャネイロも丘がいっぱいある街で同じく欧州の植民地だったけど、かの時代の欧州人が世界を回って、植民地にしちゃおうと思った場所は今でも本当に美しく住みやすそうな場所ばかりで、その『選び方』には深く頷いてしまいそうなほど。美味しいワインもいっぱい作れて宝石も採れる。
ケープタウンは南大西洋とインド洋に囲まれた半島で、冬は大西洋から強い北西風が吹く。海岸沿いの木々はこのように風を受けて曲がってしまいます。また、山沿いの木々は海から吹く風が山にぶつかって跳ね返るため、山とは反対側に曲がります。なので木のアーチみたいな道路が一部あります。
↓ キャンプスベイと呼ばれる場所。クラブもありナイトライフを楽しみたい方へおすすめと観光バスのアナウンスが言ってました。オシャレなレストランも多い。
↓ 渦なような違うような。ここ、3回ほど通ったんだけどずっとこんな状態。
翌日は青いラインに乗車。青いラインはカーステンボッシュ植物園やワイナリーを通るライン。
カーステンボッシュ植物園は絶対行きたかったので夫に付き合ってもらいました。旅先で植物園に付き合ってくれる人はなかなかいません。友人と旅行に行くと絶対にカットされる場所のひとつ。
カーステンボッシュ植物園は世界遺産です。訪れた時期は7月。最も美しいと言われているのは8月中旬くらい。確かに7月8日のこの日は全然花が咲いておらず、巨大な植物園をホロホロ鳥と一緒にお散歩しただけ。
↓ たぶん梟。寝てる。ずんぐりむっくりしててモフモフ。顔は見えないけどシルエットだけでたまらないほど可愛い!
夫は梟に満足してたけど、私はやっぱり最盛期の植物も沢山見たかったので8月戻った時にもう一度行ってきました。その時の写真は順を追って。
次はワイナリー。ワイナリーへは途中でバスを乗り換えます。ワイナリー巡りのバスも観光バスの料金に含まれています。
訪れる場所はConstantia Valleyにあるワイナリーで3箇所。好きなところで下車OK。
↓ 私達はGroot Constantia Wine Estateというワイナリーで試飲しました。
試飲したワインの種類は4つ。それぞれチョコレートと合わせて試飲します。チョコ付き試飲はひとり75ZAR。私達の最近のお気に入り品種はSHIRAZなんですが、こちらで試飲して美味しかったのはPinotage。ピノタージュは南アフリカでよく見かけます。
7月のぶどう畑・・・ちょっとさびしいですよね。南アフリカのぶどうの木は背がとても低く華奢な印象。
ステレンボッシュでワイナリー巡りでもしたいなと思っていて夫に相談した結果、収穫時のほうがよくない?と却下されました。
↓ ワイナリーに何故かテルマエ。
リス。緑とリスって絵になりますよね。
この観光バスには更にウォーターフロントのボート券まで付いています。
↓ ウォーターフロント。ここも治安がいいです。ケープタウンの滞在場所で治安面で不安があるならウォーターフロントかキャンプスベイのホテルがおすすめ。週末も開いているお店が多く過ごしやすいかと思います。
この小さな運河をボートで一周。
このボートの時間が17時だったので、それまで微妙に時間が余り、ウォーターフロントにある水族館、Two Oceansへ。
↓ こういう魚、私は初めて見ました。英語名はshrimp fish。アフリカ大陸のインド洋沿岸部に生息。ずっとこの状態で生活しているらしい。
他にも1mくらいの長いムカデのような生き物が展示されてたんだけど、その展示方法が人間の腸の中を這いずりまわっているように見えて、ちょっと気味が悪かったです。
大きな水槽がいっぱいあって、迫力のあるサメもたくさん。ふらっと入った水族館だったけど見応えたっぷりでおすすめです。ケープペンギンももちろんいたし、イワトビペンギンもいました。結構間近に見られるので小さい子にはおすすめ。
この水族館で最も印象に残ったのは入り口にあるニモの展示方法。
水槽の一部が円筒状になっていてこんな風に下から見上げることが出来るんですが、こんなにニモだらけだと気持ち悪い。写真はまだグロくないものを選んだつもり。
↓ 水族館の壁にはこんな幕も。
南アフリカの海は豊かで日本の遠洋漁業地でもあります。なので関わりが深いのでしょうか。本当に一日でも早く海が蘇るといいなと思います。お肉とお魚を毎日交互に料理をする私としては、スーパーに並ぶお魚を見て考えこんでしまいます。
ケープタウンの市内観光はこれでおしまい。次はちょっと足をのばして喜望峰へ。
その前に、ケープタウンにいる間に絶対に買いたかったものをウォーターフロント内の薬局で購入。
マラリア予防薬マラロン1ヶ月分。1ヶ月2人分を南アフリカで購入すると料金は4,400ZAR(約42,680円)。滞在予定の変更等で足りなくなった場合は1錠からでも買えます。ケニアやマダガスカルではもっと安いみたいなのでもう少し要領のいい買い方を次回からは検討したいと思います。
マラリアの予防薬にはもうひとつ、メフロキンというものがあります。こちらは安価で7日に1度の服用でOKなのが魅力ですが、副作用が強力らしく、悪夢を見て自殺したくなったり、中には失明される方もいるそうで避けました。
マラロンは1日1回、同じ時間に飲み、汚染地域を出てから7日間は飲み続ける。(飲み方は薬局の人が丁寧に教えてくれます) 飲み忘れた場合はそのままで、次の日に2錠飲むのはダメ。基本的にアルコールはOK。アフリカでビール飲めないのは勿体無いです。メフロキンはアルコール厳禁。
私達の場合、マラロン服用による副作用は特になかったです。
次は喜望峰に行った時のことを書きたいと思います。