ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションに行ってきました。本当は寅という炭火焼きのお店で軽く食べたかっただけだったんだけど、寅は生憎満席。なので、そういえば行ったことがないロブションへ。
カジュアル・フレンチなので、肩肘張らずにコース料理が楽しめますというお店側のコンセプトとは裏腹に、食べに来ている人は何だか肩肘張りたい感じがしました。ベルギーやフランで行ったカジュアルフレンチとは何かが違う。
コース料理は4800円から13800円くらいまでと、幅があって選びやすいと思います。私はあまりお腹が空いていなかったので、6800円のコース、夫は8800円のコースをオーダー。食前酒はザクロのカクテルにしました。
アミューズ。お酒に合いそうなしょっぱめ。
夫のコースの前菜。タラバガニのサラダ、ヴィネグレットソース。
栗のクリームスープ。スープが出てくるまで、結構時間がかかったのを気にした店側からトリュフのサービス。
メインが出てくるまでも結構待たされ、パンを3つも食べてしまった。ライ麦のパンが美味しかったです。
私のコースのメイン。的鯛とリーキのシトロネラソース。甘酸っぱいレモンの香りのソースなんだけど、魚の塩気も消えていなかったので、不思議な感覚。
夫のコースのメイン。イベリコ豚のロースト。これはプラス1800円。周りを見渡すと、このお料理がとても人気のようでした。 付け合わせのトリュフがのったマッシュポテトはロブション名物。
チョコレートムース。とてもビターで力強いチョコレート。私はもっと甘いミルクチョコが好き。
金柑のコンポート、洋なしのソルベ&キャラメルムース。これは本当に美味しかった~。
ここの接客態度はとても良かったです。お料理が出てくるのが遅かったのはちょっと残念でしたが、それに対する対応も含めて、心がこもっていたと思います。店員同士のギスギス感もゼロでした。全体的な味は好き嫌いがはっきりしそうな、万人受けはしないだろうなーという感じ。近代フレンチってきっとこういうのだと思う。夫はアラン・デュカスの方が口に合うみたい。
ひとつ気になったこと。新しいグラスを取り出すときに、鼻を近づけてくんくんするところ。この仕草の意味はとてもよく分かります。湿気のニオイやタオルのニオイ、食器棚のニオイがグラスに移っていないかチェックしているんだと思います。私もしょっちゅうやっています。が、レストランでこの光景を目の当たりにしたのが初めてだったのでちょっとビックリしました。ロブションの料理番組を見ていたとき、ロブションが、味覚を鍛えたければ、何でも”嗅ぐ”こと、と言っていました。その影響かしら?
今回は買わなかったけど、ロブションのプレーンクッキーが好き。世界中に支店があるロブション。コンセプトもいろいろあるので、また今度場所を変えて行ってみたい。候補は何となくニューヨーク。