ブルガリアの金、ダマスクローズ。アロマをする人なら絶対に知っているバラ。私もアロマが趣味なので、バラの谷にはいつか行ってみたいと思っていた。
ダマスクローズの起源には諸説がある。有力なのは、アレクサンダー大王の部隊がシリアのダマスカスから持ち帰り、ダマスカスをペルシャ語で発音するとダマスクとなったという説と、チュニジアからオスマン・トルコの行政官が原種を持ち帰り、カザンラクの庭に植えたとの説。
カザンラクへはソフィアからバスで3時間。6月6・7・8日は年に一度のバラ祭り。一昨日カザンラクのホテルを問い合わせたところ、やはり満室。が、昨日もう一度問い合わせると、会場のすぐ近くのホテルに空室が。やっぱり天気がすこぶる悪いせい?
開会式からカザンラクに滞在できるとは思っていなかったので、とてもラッキー。しかもホテルから会場の正面がバッチリ見える。グランド・ホテルがカザンラクで1番いいホテルだけど、それより「Hotel Roza」がオススメ。グランドホテルから上がる花火もここからバッチリだし。
この日、同じホテルに宿泊していた日本人のおばさん2人と意気投合し、近くのバラ畑へ。
カザンラクの町からタクシーで20分ほど行くと、バラ畑が広がっている。バラの香り!嫁興奮!!バラの精油はニセモノがすごく多いんだけど、今度からは香りだけで絶対判断できる。
この畑にはラベンダーやカモミール、ポピーなども咲いていた。ローズに並んでラベンダーも有名。フランス産のラベンダーがスッキリした香りなのに対し、ブルガリア産は深く豊潤な香り。
ローズオイルは極度に複雑な組成をしていて、判っているだけで300種類以上の成分からなり、それらが精油全体の86%を占めている。残りの14%は多種多様な化合物からできていて、いずれも非常に少量。このような成分構成のため、別のオイルが混ざっていたり、ニセモノが容易に作られてしまうのが現状。
ダマスクローズオイルを1g抽出するのに必要なバラは約3500個と言われている。そして市場に出されるダマスクローズの数と売られている数とでは、売られている数の方がダントツ多い。魚沼産のコシヒカリのよう。
ダマスクローズは早朝日の出前に収穫される。日が出てからだと、オイル成分が蒸発してしまい、取れる量が減ってしまうから。熟練者で1日50kgほどしか採集できず(しかも手摘み)、ダマスクローズオイルに換算すると約14gほど。やはり高価なオイルなのだ。
バラの谷滞在はあと2日。地元の人がバラを摘んでいるところが見たい!
*ダマスクローズの効能について。
精神面において、ストレスを緩和させ、気分をリフレッシュさせてくれる。抑うつ効果アリ。
肌への効果としては、殺菌・抗菌作用にすぐれ、ニキビや湿疹に効果を発揮。アレルギー症状緩和。
↓以下は私の個人的趣味のアロマレシピです。参考までに・・・。
*疲れた髪に*(日焼け後の髪にオススメ)
材料 | 分量 | 補足 |
アボガド | 半分 | 完熟のもの |
カメリア(椿)オイル | 大匙1 | オリーブオイルでも可 ※ |
ヨーグルト | 大匙2 | もちろんプレーン(できれば手作り) |
ローズウォーター | 適量 | 全体をペースト状にできる程度 |
ローズオイル | 2滴 | |
ゼラニウム | 1滴 |
全ての材料を混ぜると出来上がり。アボガドは裏ごししたほうが良い。私はいつも面倒くさくて、スプーンで細かく潰して使う。ただしスプーンは金属製のものは避けて、木のスプーンを使う。
シャンプー後の髪に塗り、ラップで包む。熱く絞ったタオルをその上から巻くとGOOD。5分くらい放置。その間に、余った材料で顔パックもオススメ。(ただし、脂性肌の人にはオススメしない。)
放置後、よくすすぐ。そしてもう一度軽くシャンプーして、日常のコンディショナーで整えるとケア終了。
※ オリーブオイルは食用のものでも大丈夫だけど、なるべくスキンケア用を。違いは、精製の仕方。濾過する際、食用が粗いメッシュを用いるのに対し、スキンケア用は細かい。細かいほうが肌への浸透力に優れているので、なるべくスキンケア用を。両方試してみると、その違いは一目瞭然。
※ この材料は1回使い切り。
*荒れた肌・乾燥肌・ニキビに*
材料 | 分量 | 補足 |
精製水 | 50ml | |
グリセリン | 適量 | 乾燥気味のときは多めに |
カレンデュラオイル ※ | 15ml | 敏感肌でも大丈夫 |
小麦胚芽オイル | 少量 | 酸化防止のため |
ローズオイル | 1滴 | |
ラベンダー | 1滴 | |
ゼラニウム | 1滴 |
※ 脂性肌で敏感肌の場合はヘーゼルナッツオイルを。私の場合、混合肌・敏感肌なので、肌サイクルや部位によって使い分けています。くすみが気になるときは、アプリコットカーネルに代えたり。
あと、この化粧水の使用期限は1週間~10日が目安。使う前にはよく振って使う。
*ストレスマックスの日のお風呂*
材料 | 分量 | 補足 |
バスソルト | 適量 | なるべく天然のもの。 |
ローズオイル | 適量 | |
ゼラニウム | 適量 | むくみが気になるときはサイプレス |
バスタブにお湯を張って、この材料を投入。私の場合、気分が落ち着いて、前向きになれる。また、むくみも一緒に解消したいときは、これにサイプレスを足すことも。
※今まで数回、こういったレシピを載せていますが、これはあくまでも私個人の肌をベースに、色んなハーブの本を参考に作成したものなので、効果などは個人差があると思います。でも、前にも書いたとおり、「信じられるモノ」が肌には1番いいと私は思っています。
あ、大事な補足。妊婦さんが精油を使う場合は、こういった個人の情報を鵜呑みにせず、必ず専門家に相談を。