朝から雨。ブルガリアに入ってからずっと天気が悪い。気温は16度くらいで微妙に肌寒い。
10時半から今日のバラ祭りのプログラム開始。最初はホテルから見ていたけど、雨のせいか会場の周りは閑散としている・・・。踊ってる人、ちょっとかわいそう。
次のプログラムは11時半からだったんだけど、一向に始まらないので、出掛けることにした。
とりあえず、バラ博物館へ。
この博物館は、精油に興味のない人はとても退屈かもしれない。実際日本人の団体客は、出てくる人出てくる人みんな「大したことないよねー。」と言っていたから。
そうは言うけど、日本人の私達にも案外身近なところにこのバラは使われている。シャネルやブルガリ、カルティエ、ティファニーなどの香水がそう。カザンラクで収穫されたバラの大半はフランスに輸出され、香水となって世界各国に届く。だからか、ブルガリアではフランス語も流通していた。この博物館の説明書もフランス語。
奥から、蒸留水を作る装置、オイルを抽出する装置、オイルの保管容器。ってこの写真じゃちょっと分かりづらいかな・・・。
昔のカザンラクでは、ローズウォーターを宗教儀式に使う聖水として使用していて、オイルはローズウォーターを抽出する際の副産物だった。が、ヨーロッパの社交界に香水として使用されるようになったのをきっかけに、オイルを主として生産するようになる。
そして今、ブルガリアでは、ローズウォーターを生産するにあたり、とても厳しい品質規格を設け、オイルとローズウォーターは別々に、それぞれがそれぞれの為だけに、作られるようになった。
ここの受付は、少しだけどお土産を扱っている。私はここでローズオイル4gを2本購入。バラのお酒やジャム・ポプリ・石鹸などがある。このお土産屋さんはいつも大混雑。ここに3度ほど足を運んだけど、いつも満員。その99%は日本人の団体でした。受付の人も、日本の数字は完璧だったし。
博物館まではバラ祭りの会場からタクシーで5分ほど。博物館を見ている間、タクシーに待っていてもらったんだけど、その間、メーターを切っていてくれていた!いつもタクシーではボラれて嫌な思いをするので、何だかちょっぴり感激。なので、このままチャーターして、カザンラク周辺を観光することに。
シプカ峠にある僧院。雨がまた似合うような建物。ロシア様式の玉ねぎ屋根がかわいい。シプカ峠で戦死したフィンランド人やウクライナ人やロシア人兵士の慰霊を祈願して建立されたそう。
トラキア人の墳墓。世界遺産らしい。
天井のフレスコ画。夫婦が手を取り合って、告別の身振りをしている絵がある。この他にもいくつかトラキア人の墳墓に連れて行ってもらい、最後にもう一度バラ畑へ。
やっぱりバラ畑はすごくいい香りで、バラに雨が溜まって自然にバラ水ができている。ちょっと飲んでみたけど、すっごくおいしい。
2時間半くらいタクシーで観光して、料金は35Lv。約2900円。車から降りて観光している間はメーター止めてくれてたので、気持ちとしてあと5Lv渡した。久しぶりに気持ちよく乗れたタクシーだった。
ブルガリアでは、観賞用のバラが至る所に植えてあった。これもまたキレイ。
バラは世界に約2万種あると言われているけど、香料として使われているのはダマスクローズとセントフオーリアの2品種のみといわれている。このバラは何の種類なんだろう。
この後、観光案内所に行き、バラ摘みをしているところが見たいことを伝えると、明日、博物館周辺で見られるという情報をゲット。
開会式と2日目の今日のバラ祭りは、地元の小中高生の踊りとか、地元歌手の歌とかの連続で、バラとあんまり関係ないような・・・何だかイメージと違うかも。
明日に期待!