イスタンブールからカッパドキアへ。長距離バスで12時間。45YTL。12時間ってやっぱり長いし、今まで経験してこなかったから憂鬱。夫は全然平気みたいだけど。不眠症気味の私はバスで眠れないからツライ。
17日午前8時、ギョレメ到着。バスターミナルのインフォメーションで、ネット予約したペンションに電話してもらって迎えに来てもらう。カッパドキアではほとんどタクシーを見ないので、送迎をしていないホテルだと不便かも。
一昨日ネットで「Travellers Cave Pension」を予約。送迎の車に、私達2人と、韓国人2人。まずは韓国人の泊まるホテルへ。そこは私達が予約したペンションと経営者が同じで、こちらはホテルタイプ。運転手に、ホテルの設備、見てみる?と聞かれたので、そうすることにした。
ペンションのほうはロビーでのみネット可。ホテルは部屋でも可。そしてジャグジー付きの部屋が空いてるとか!長旅で足がパンパンだし、部屋でネットしたいからホテルタイプにプラス?35で変更。
洞窟部屋ですごくカワイイ。暖炉もアリ。ジャグジーは夫が足を伸ばしても全然余裕の広さ。2人で入るには狭いかも(笑)
超珍しく朝私が起きているので、荷物を置いて、9時発の1日ツアーに参加。ツアー内容は、
・ギョレメパノラマ
・デリンクイユ地下都市
・ウフララ渓谷
・昼食
・ヤブラキヒサルパノラマ
・セリメ修道院
・鳩の谷
・オニキス工場見学
1人50YTL。
ギョレメパノラマ。カッパドキアに来るまでは知らなかったけど、木がたくさん。こんなゴツゴツした岩に草が生えている。雨もそんなに多くなさそうな今の季節でも青々している。イスタンブールと違って深く深呼吸したくなる感じ。
ツアーなのでさくさく行動。次は地下都市へ。まずは地下で暮らすのに必要な空気穴から。覗き込んでみたけど、底が見えない。見学できるのは地下8階まで。
中はアリの巣のように迷路となっている。方向感覚がなくなるってのがすごく分かる。暗いし空気も薄い。
この想像できないくらいの広さの地下都市に、学校や教会・家畜の部屋・炊事場・寝室・汚水処理設備・排煙設備・埋葬所・更にはワイン醸造所・・・と様々な設備があったとか。まさに”都市”。
ここに住んでいたのはキリスト教徒。アラブ人の迫害から逃れ、運よくカッパドキアに流れ着き、先住民が造ったであろうこの地下都市に住むようになったというのが通説。なのでところどころ、敵が攻めてきても大丈夫なように、通路をふさぐ石が置いてあったりする。
この都市が発見され、中を調べたとき、生活していたと思わせるようなものは何もなかったらしい。埋葬所から骨も出なければ、衣類やゴミなどが一切発見されなかった。どうして痕跡を残さず去ったのだろう。どんな理由で・・・?それは分かっていないんだって。
ウフララ渓谷。思っていたより素敵な場所~。美しい。ここから4kmほど歩いた先にあるレストランで昼食。スタート地点にアイスクリームやお菓子が売っているので買おうとしたら、夫にピシっと「ダメ!ご飯前でしょ!」と一喝くらう。
ツアーのいいところは、ラクに歩ける場所で下ろしてくれるところ。ここからはぜーんぶ下り坂。もちろん景色は最高。
超久々の夫のベストショット。一眼レフはザルツブルクで紛失したので、コンパクトデジカメで撮った写真。お気に入りの写真がまた一枚っ。
この岩と木の間を流れる小川に少しだけ光が差しているのが風流な気分にさせてくれた。川からあがるヘビを見たときは少し驚いた。ヘビみて痩せてるなーと思った私は多分何か間違ってる。
レストランで昼食をとったら急に眠気が・・・。この後行ったヤブラキヒサルパノラマの眺めとセリメ修道院に関しては記憶があいまい。写真はしっかり撮ってるのに。
多分コレが鳩の谷。左上の小さな扇形の穴が鳩の家。最初にも書いたけど、こんな乾いた土地に緑が広がっているのって不思議でしょうがなかった。ブドウ畑もあるし、玉ねぎ・ニンニク・ズッキーニなどの畑もある。ポピーやホトケノザなども元気に咲いている。
昔ここに住んでいた人は、やわらかい岩を削って修道院や住居を造り、同時に鳩の家を造った。そして鳩の糞を集め、それを肥やしにして、作物を育てるのに適した土へと変化していった。カッパドキアのワインはとても美味しいそうだけど、鳩のおかげってことになるのかな。
オニキスの工場はデモかなんかで見学できる・できないでガイドが困っていて、帰りたい人はこの車に乗ってください、と指示がでたので、私達は見学を待たずに帰ることにした。
やっぱりジャグジー付にして正解。疲れた~。ブルガリアで購入したラベンダーのバスソルトでお風呂。飲み物は緑茶。そして今日も日焼けバッチリしたのでそのまま緑茶パック。明日は気球に乗るので、朝4時半起床!