ミュンヘンから日帰りでフュッセンへ、ノイシュバンシュタイン城を見に行く。意外と遠いので朝9時ごろの電車で向かった。
《行きかた》
・ミュンヘンからフュッセン行きの電車で約2時間。
・フュッセンからホーエンシュヴァンガウ(Hohenschwangau)行のバスに乗り約10分で到着。
ホーエンシュヴァンガウに着いたらチケットセンターへ。ここでチケットを買う。ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城を両方見る場合は、ひとり17EUR。
このチケットに時間と整理番号が書いているので、その時間までにお城の入り口に着くようにする。時間になると、お城の入り口の電光掲示板に整理番号が表示されるので、自分の番号が表示されたら中に入る。オーディオガイドを受け取り、同じ整理番号の人たちと一緒に見学することになる。とっても窮屈で自由のない見学ツアーということ。
ホーエンシュヴァンガウの村にある湖。何となく落ち着く風景。馬車でホーエンシュヴァンガウ城へ向かう途中にこの湖が見えたので、お城に着いたにもかかわらず、また戻り、所定の時間までこの湖の畔で過ごした。
このお城は、12世紀ごろ既に廃墟となっていたのを、バイエルン王マクシミリ2世が購入し、息子のルートヴィヒ2世のために改築したもの。ルートヴィヒ2世は幼少期をここで過ごした。そして後に、このすぐ近くにノイシュバンシュタイン城を建設する。
このお城にはワーグナーの銅像がある。ワーグナーの歌劇「ローエングリン」は、ルートヴィヒのお気に入りだったそう。ローエングリンといえば、「婚礼の合唱(結婚行進曲)」が有名。結婚式の曲って有名なので2つある。これと、メンデルスゾーンの結婚行進曲。私たちの挙式のときは絶対ワーグナーと決めている。
お城の中は妙に生活感があった。調度品や食器類がとてもキレイ。重々しくなく豪華すぎないところが素敵。お城の中は撮影禁止なので写真はないけど。
オーディオガイドツアーは約30分くらいで終了。ノイシュバンシュタインの見学時間まで1時間近く空いてしまったが、とりあえず向かう。
途中、散歩道が分かれている場所がある。自転車マークのあるほうを歩くと、マリエン橋に着く。ここからお城の全貌が見える。
このマリエン橋は高所恐怖症の人には少し酷。とても頑丈にできている吊橋だけど、足元の木の間から谷底が見えてたり。最初私も何とも思わず写真撮ってたんだけど、ふと下を見ると、急に怖くなりそそくさ退散。こんなとき太郎に近づくと危険。足元を揺らしたり、背中を押したりされるから。
それにしても何か私の知っているシンデレラ城と違うなぁ・・・。入り口近くにも写真スポットがあるんだけど、そこから撮っても何か違う。お城の中の見学はやめて、これだっ!って納得できる場所まで移動しようか悩む。結局見学はした。お城のほんの一部分の場所のみ見学可能って感じで、「見た~」って充実感はなかった。
とりあえず、山を登る。シンデレラ城だ!って雰囲気の場所を目指す。登るほど散歩道はなくなって、なんだかロッククライミング状態。私はここで足を滑らせ、右側のお尻に擦り傷を作ってしまった。お尻血だらけ。超イタイ。この後4日間くらいは、キズが乾かず、パンツがお尻にくっつき、トイレの度に絶叫するハメに。座るたびに、痔もち人のような振る舞いになる・・・。一時帰国したときに、キズドライを置いてきてしまったんだよねー。
ワイナピチュがどうしたってレベルの絶壁を登る。だんだんお城が遠くなる。それでも登り続け、やっとそれらしい景色に辿り着く。
こんな感じで、もうすこし下のほうから撮ったら多分ハガキとかで見るシンデレラ城なんだろうな。でもここからその角度まで降りていくのは無理そう。絶壁だから。赤い門が正面から見えそうなロープウェイがあったので、行ってみたかったんだけど、時間切れ。この山からは、ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュバンガウ城と湖とアルプスを1枚の写真に収めることができる。とっておきの場所。怪我して登った甲斐があったかしら。
気づけばパラグライダーより高い位置にいた。このお城の周りを飛べたら気持ちいいだろうなぁ。ロープウェイの近くから飛び立つみたいで、太郎はやる気だったけど私は無理。ま、いつかね~。
お城の中を見学しなければ、世界遺産のヴィース教会に行けたかも。行きたかったな。フュッセンはお城のことしか頭になかったので、どんな町なのかとか考えてなかったけど、とってものどかで美しい町だった。
フュッセンに向かう途中の風景。フュッセン自体もこんな感じで湖もあってすごくいい。ここで二人してふと思ったこと。結婚式は田舎でしようか・・・?パリはキャンセルしようか?・・・ちょっと考えてみようかな。