いよいよ南極へ出発。世界最南端の町から1000km先。船で2日ほど。29日の18時ごろ出航し、最初の上陸は31日。
↓ 砕氷船「オルロバ号」。
出港。
船の中は退屈かと思いきや、初日は18時からスタッフの紹介や避難訓練、ウエルカムカクテルパーティーなどスケジュールみっちり。避難訓練は英語が分からず、自分達のライフボートのグループまでたどり着くのにすごく時間がかかって困った・・・。
↓ 船内の部屋。
この日は夕食を食べてあっという間に就寝。そして船は世界で最も荒れる海峡、ドレーク海峡へと進む。
夜、結構揺れていて何度か目が覚める。45度の揺れ。動画を取るべきだった。
私達の部屋は船底のほうなので窓の外はこんな景色に。
↓ 少し揺れがおさまった頃に海鳥がいっぱい現れました。なにか大型の魚の食事のあとのおこぼれ狙いか、鰯の大群でもいたか。
朝、ちゃんと起きて朝食を食べる。9時頃から、ペンギンについてのレクチャーがあるので、絶対参加したい!と思いつつそれまで寝る。起きようとした時、自分の身体の異変に気づく・・・。
昨日から微熱気味。夜中の揺れが楽しくてちょっと寝不足。だからかな?と思っていたんだけど、お昼ごはんの時、一口程度しか食べられない自分を見て、これは重症!と思った。
アフタヌーンティーの時に出てくるケーキやクッキーもダメ。夜ご飯もダメ。チョコレートも!そんな私を見て太郎は大爆笑。
私は乗り物にはかなりの自信がある。特に船は、父が趣味で運転する人で小さい頃から沢山乗っていたのに・・・。どうも船酔いらしい。ものすごくショック。認めたくなくて熱や寝不足のせいにする。もう一度ドレーク海峡を通る帰路で、船酔いかどうかはっきりするはず・・・。
30日は1日中ドレーク海峡に揺られ、31日の夕方頃から、やっと外の景色が大海原ではなくなった。島が見えてきた!サウスショットランド諸島。体調一気に回復!夜、上陸できるって!
最初の島はデセプション島。南緯62度。ここは火山島。C型の島で、湾の入り口がわずか230m。大型船ではここには行けないらしい。
↓ 湾の入り口。
いよいよ上陸。ゾディアックボートを下ろします。
乗り込むところ。
初上陸。
上陸後は自由に歩いてOK。
お昼寝中のアザラシ。お腹いっぱいそう。
火山島で地熱があり、雪が溶けて大地がむき出しになっている。
みんな山に登り始めた。私達も登ってみる。地面が砂でとても歩きづらい。そして防寒対策バッチリなので暑い!
頂上まで登ると火口湖と滝が見えた。滝は何だか不思議で、滝壷が見当たらない。山の隙間に落ちている。まるでポケットのよう。下の写真だと右側の白い部分なんだけど、ちょっと分かりづらいかも。
火山の近くの泥ってすごくキメ細やか。シルクのようで、ものすごく肌に良さそう。ちょうど地質学の先生がいて、聞いてみようと思ったんだけど、ミネラル豊富な岩が多いんだよってことしか分からなかった。まぁどんなにお肌によくても、規約上、いかなるものも持って帰ってはいけないんだけど。
↓ 頂上からの眺め。果まで来たな〜と思う。
野生のペンギンに会いたくて南極ツアーに申し込んだ。やっと会えた!!これはヒゲペンギン。人間を見て固まってしまった姿。この子達の周りにはカメラマンと化した人がたくさん。
しばらくこの子達は顔を見合わせ、ずいぶん経ってから、てくてく歩き始めた。歩く姿が言葉にならないくらい可愛かった。そして時々転ぶ姿も・・・。
ペンギンと人間の距離感。
色々散策して、汗びっしょり。強風にさらされると一気に冷える。2時間ほどで船へ戻る。
そして年越しカウントダウンへ!それは次回に。
この船の食事は結構美味しい。これは初日の夜ごはんのメニュー。
朝はアメリカン・ブレックファースト、昼・夜はコース料理。午後4時からアフタヌーンティー。ケーキもクッキーも美味しい。写真は取り忘れたみたいです。
ウシュアイアに帰る頃には全員確実に太っているはず。この船で知り合った「さとしさん」は、ここの食事風景をみて、「まるで養豚場のよう」と言っていたけど、ぴったりの表現だと思った。
ウスアイアから南極までお値段おいくらでした?
来年行こうとおもいます。
hideさんへ。
HISのクルーズプラネットから申し込んで、ウシュアイア発着
12日間のクルーズ代金は、サーチャージを入れて
1人約80万でした。(1ドル130円!)
ウシュアイアには南極へのツアーデスクがたくさんあります。
ただ、超大型船や豪華客船は値段が安い代わりに
”上陸”しないツアーが多いようです。
それこそ10万円くらいからあるみたいですよ。
折角南極に行くなら、上陸して氷山トレッキングや温泉体験
を是非なさってください。