インド バラナシでホーリーに参加!

【2012年3月8日の日記】

今日はヒンドゥー教のお祭り、「ホーリー」の日でした。春の訪れを祝うお祭りで、色粉や色粉を溶かした水を掛けあったりします。

デリーからバラナシに着いたのは3月7日。ホーリー前日。宿にチェックイン後、昼食を済ませホーリーに備えて服を購入。一度宿へ戻ろうとして歩いていると、子どもがインク入り水鉄砲を噴射してきた!水風船も私めがけて投げてきた。

今日はまだホーリーじゃないでしょ?!やめてって言ってるじゃない!って言っても、鞄やデジカメを持っていることを示しても、ヘラヘラ笑いながら水風船を投げてくる。見かねた大人のインド人が止めてくれることもあるけど、子供達は次から次に出てくる。なので、威嚇するため追い掛け回してみた。あまりの威嚇っぷりに、「明日がホーリーだけど、色の掛け合いは一週間前から始まっているから、怒るならホテルから出ないように!」と近くの大人の集団に忠告された。その集団も、観光客を見かけては遠くから水風船を投げてハハハと笑ってる。

もう始まってたの?そうなの?それは悪いことをしたかな。

そっか、もう始まってたのね?!ってことで、今買ってきたホーリー用の捨ててもいい服に着替えて、戦闘準備。

varanasi

さっきのクソガキに水風船をぶつけて、忠告してくれた集団めがけてインク水鉄砲噴射!さっきはもう始まってるから何されても文句言うなって言ってたのに、いざこちらから仕掛けると「待て待て待て!」ってすごい剣幕。問答無用。ざまーみろ。明日も見かけたらまっさきに粉をかけてやる。この様子を見ていたインド人はこの大人たちは悪いインド人だと言っていた。水風船をかけてきた子供たちのボス的存在なのかもしれない。

前日に攻撃を仕掛けてきたのは主に子ども。こっちの水鉄砲や水風船を奪おうとあの手この手で迫ってきます。ちょっと貸したらそのまま攻撃されます。ぜんっぜん可愛くない。更に陣地のようなものがあって、そこに逃げ込むので仕返しが難しい。いわば、私たちは少ない武器で敵地に乗り込んで袋にされているような感じ。無防備で怒っても迫力のなさそうな日本人観光客はターゲットにされます。現地の大人には攻撃しない。

インドに到着してから2週間、インド人には色々と思うことがあるので、お祭りに便乗して日頃の鬱憤を晴らそうと思ってたけど、こんなもんじゃ晴れそうにない。ホーリー前日に更にストレスが溜まる私達夫婦。

↓ 真っ白の服があっという間にこんな染みだらけ服に。

ホーリー前日

インクが入ったバケツの水やペットボトルをかけられます。

手持ちの武器が少ないことに気がついたので、シャワーを浴びて新しい服に着替えてまた買い出し。建物の屋上から子どもが攻撃してくるので、超警戒しながら歩く。やっぱり攻撃は避けられなかったけど被害は少なかった。

↓ 新しい武器。水鉄砲3丁と粉。

ホーリー 武器

ホーリー武器2

↓ 洗っても落ちにくい赤を使って、超濃厚なインク水を作る。まだ薄いかな?もっと濃くしようか?って夫婦会議。(こんなに濃くしたことを数分後に後悔する。)

ホーリー武器3

↓ 水鉄砲にインク水を注入中。

ホーリー武器4

ホーリー当日の色粉の掛け合いは、朝7時から午後12時くらいまでで、女性は外出しないほうがいいと多数のインド人から忠告されました。

ヒンドゥー教徒はお酒を忌避してるのだけど、この日は慣れないお酒を大量に飲み、更にバングラッシー(マリファナ入りのラッシー)などで、イっちゃってる人が多いそう。更に日頃は女性にむやみにタッチしないという慣習もあるので、この無礼講の日は触り放題だと認識しているらしく、女性はそういう面で危ないらしい。

なので、まずは夫が様子を見にカメラを持って宿から出た。5分ほどして帰って来ましたが、既にこんな状態。

ホーリー 2012

よし!私も参戦。

が、昨日より攻撃が穏やか。というか爽やか。子どもは親から”危険”だと教えられているらしく、子どもの姿は殆どない。当日は危険だから前日に遊んでいたわけか。。

自分が持参した超濃厚赤インク水を奪われ、自分にかかる。奪われないように気をつけてたのに・・・負けた。超濃厚にしたのが裏目に。(でもたっぷり仕返ししたけど。)

顔に粉を塗りたくられ、バケツに入ったインク水を頭からかけられ、更に頭から粉を振りかけられ、もうどうにでもして状態。

ホーリー2

確かに痴漢は多かったです。まぁきっぱりした態度と側に男性がいれば大丈夫!周りのインド人もちゃんと助けてくれます。

ホーリー3

ホーリー4

ホーリー5

↓ 私達と同じ旅行者も。

ホーリー6

ホーリー7

午後12時前、警官が「もう終わり~家に帰ってシャワーを浴びろ!」と叫びながら川を歩いていました。その警官も粉だらけだったので、現地人が悪ふざけで更に粉をかけようとしてたら棒きれで殴られてました。(結構コワイ。)

男性はガンジス川で石鹸を使って体をゴシゴシ洗ってました。夫も。

ホーリー8

↓ そのまま泳ぐ夫。結構流れが速いとか。石鹸を現地人が貸してというので貸したら、うっかりガンジス川に落としてしまった。それを拾おうと潜る夫。それはマズイんじゃ・・・体壊すんじゃないのかな。

ホーリー9

↓ ガンジス川もホーリー色に。

ホーリー10

お祭りが終わったガート。静かです。

ホーリー11

↓ 犬もホーリー色。牛には額に赤い印や花の首飾りまで。

ホーリー10

↓ シャワーを浴びてチャイで一息。自分で作った赤いインクが洗っても洗っても落ちない!

ホーリー10

今年の「ホーリー」市場=ホーリーに使う色粉やアクセサリーの売上は前年比20%増の1,200億ルピーだったそう。インドの人口が11億人だから、ひとり110ルピー分くらい買ってることになる。私たちは2,200ルピーくらい使いました。(笑)

なにわともあれ、ハッピーホーリー!

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