ペンギンと泳ぐ

今日は午前中、フェルナンディーナ島へ上陸し、午後イザベラ島でディープスノーケルの予定。

フェルナンディーナ島は比較的新しい島で、溶岩がごろごろしていて歩きにくい。

溶岩だらけのこの場所にも、植物はたくましく生きていた。

cactuses

溶岩で固められた大地に、一生懸命自生している姿。これを食べるのがリクイグアナ。でも皮や肉が珍重されたため、生息数が激減してしまい、この島では見られなかった。

ちなみにウミイグアナのご飯は海の中の岩などに生えている苔。とってもヘルシーな生き物。

泳ぐイグアナ

後ろ姿

とっても無防備な姿。かわいい。ウミイグアナの天敵はガラパゴスノスリ。マネシツグミという鳥との共通の敵で、最近の研究で、ウミイグアナにはマネシツグミの声が聞こえていることが分かったらしい。

通常、ウミイグアナ同士で会話することはないそう。でも、マネシツグミの発する警戒音に反応し、避難したりするらしい。マネシツグミがいなかったらどうするんだろう・・・。

迷子

オーストラリアからはるばるやってきた迷子ガメ。波にゆらゆらして陸に上がろうか海にいようか更に迷っているように見えた。

fligtless cormorant

これはガラパゴスコバネウ。世界で唯一飛べない鵜。

羽が小さいことから小羽鵜っていうみたい。ホント、おまけのような羽。ガラパゴスの環境は、この鵜にとって天敵がいない場所のようで、飛ぶ必要がなくなったそう。ペンギンと同じで、海の中をすばしっこく泳ぐ。

see the back of flightless cormoran

アシカは海の中にも縄張りを持っていて、そこに入ってきた鵜を追い払う様子がコレ。鵜の動きがコントみたいですごくかわいかった。
人間も、海の中でアシカの縄張りに入り、メスに近づいたりすると、場合によってはオスのアシカに噛まれることがあるそう。

アシカはハーレム社会。1匹のオスにたくさんのメス。時々他のコロニーに遊びに行っちゃうメスがいるんだって。

午後から雨が降り出した。午後はディープスノーケルの予定だけど・・・。

ペンギンたち

特に中止になるわけでもなく、また覚悟を決めて海へ。ちなみに昨日も今日もディープスノーケルは希望者のみ参加。他の人はグラスボートっていうのに乗って、ボートから海の中を眺める。

当然、太郎はスノーケルを選択。こういう時に私に選択権はない。

昨日より寒く、水も昨日より冷たい。更に透明度は著しく悪いから、水に顔をつけるのがちょっと・・・。これではまるで寒中水泳。

Penguins

海の中から撮ったペンギンたち。早く来て~。

ふとボートを見ると、すでに脱落者が2人。バスタオルにくるまってホットチョコレートを飲んでる。あと15分後の私の姿がそこにあった。

流れが速く、波も高く、雨も本格的に降り出し状況は過酷。それでもペンギンと一緒に泳ぎたい!と思って粘る・・・。

みんなと離れてしまい、追いつこうと一生懸命泳いでいるところにペンギンが来た!

Penguin

ふと気づいたらこの子がすぐ隣にいた。もう1匹いて、ペンギン独占状態。陸にいるペンギンの姿は、ひょこひょこぎこちない歩き方で、ホント手を貸してあげたくなる生き物だけど、海ではまさに鳥!羽ばたいてるように見える。カッコイイ~。

ペンギンと泳ぎたかった夢が叶った。この瞬間だけは寒さを忘れた。

すごく満足したので、私は一足先にボートへ戻る。このとき太郎が必死に私を呼んでいたそう。ペンギンの大群がいたんだって。ちょっと早まっちゃった。

ガラパゴスペンギンは、パタゴニア地方からフンボルト海流に乗ってここまで辿りついたらしい。近年のエルニーニョ現象によってその数は激減しているらしく、絶滅の危機にあるそう・・・。

旅に出て、自然を肌で感じるたび、その破壊の進行度も感じるようになった。私ができることなんて、本当にちょっとしたことなんだけど、それがすごく大切なことで必要なことだと、毎日の生活の中で意識して生きていきたいと思う。

この日は朝からハードな日だった。イルカが見れるってことで朝6時に起きた。結局クジラしか見れなかったんだけど。

夕方船に戻り、シャワーを浴びてうたたねしてたら、また夕食を食べ損ねた。ちょうど起きた時間がカクテルパーティーの時間で、太郎が担当のガイドに、「ご飯食べ損ねちゃった」って言ったが為に、わざわざ用意されてしまった。

ダイニングルーム貸切。ウェイター独占。私は寝起きにクッキーを食べていたので、お腹いっぱいだった。でも用意してくれたし・・・と思い頑張って残さず食べた。そしてまた太る・・・。

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